November 2011 Archives

Coupieというユニット

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このブログをご覧の皆さんはすでに良くご存知の通り、
涼音堂にはCoupieというユニットがいます。

仙台在住のcobiと石巻在住のyukkiによるユニット。
鳴子温泉でのファースト「鳴響」に出演して以来、
涼音堂には欠かす事の出来ない
東北ののどかな景色を音にしたような、
不思議な響きを作り出す2人組です。

このブログをご覧の皆さんはすでに良くご存知の通り、
yukkiは石巻伝統の瓦職人の家に生まれ、
cobiは現役の仙台表具の内装職人でもあります。

震災以降、Coupieが不思議な活動をしはじめています。
復興仕事に大忙しのcobiさんの仕事をyukki君が手伝いはじめ、
ほんとの復興お仕事ユニットCoupieとなり、
家のあちこちを直したりしています。

「今日うちにCoupieが来ます〜」
と嬉しそうなお客さん(笑)

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と、彼らを見ていて
お仕事しててもCoupieだなと。

しっかり細やかで剛健なcobiさんの大工仕事に
yukkiくんの自由な軽やかさがのびのび組み合わさっていく
まるで仙台箪笥や仙台竿の強固なしなやかさのような、
繊細でそれでいてすっとぼけた鳴子のこけしのような。
ほんとにCoupieの音楽そのものだなと。

先週もまたひとつそんなcobiさん達の復興お仕事の末、
アイトピア通りの和牛乃亀山さんが見事再開しました。

がんばろう石巻 まちなか情報局

Coupieがうちを直しに来る〜
そんな笑顔が増えるといいなと思っております。

そんなcobiさん、最近腰を痛めてちょっと心配でもある。
これはこのへんで一度湯治にでも行きなさいという意味かもしれない。

渋響でメイン会場となった臨仙閣。
いろんな思い出が詰まったみんなの幻の宿が、
登録有形文化財に認定されたとのこと。(!)

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臨仙閣は金具屋斎月楼よりもさらに古い温泉建築で、
昭和4年、1929年の建物ですよ。
1929年といえばまだ満洲事変の前、
松田れい子さんもまだ満洲にいっていない頃ですよ。
(いや、そう考えるとご結婚後に満州にいたこと自体すごいです)
もともとは金具屋さんの建物だったんですね。


渋響でここを使おうと決めた時、渋温泉青年部の皆さんがピカピカに掃除した
あの時の感動は忘れません。

渋響の中で生まれた響花ちゃん、桜ちゃん。

そして今年の震災後の浄土のような空間に皆で集った渋響pH3。

ほんとにここでいろいろありました。

rinsen_bunkazai.jpgのサムネール画像












そして11/18に山ノ内町の町長室にて伝達式が行われたとのこと。
このあたりの記事は金具屋九代目の和樹さんのブログに載ってます。


いやーほんと、感慨深し。
そして文化財となった臨仙閣にて渋響pH4.0は開催を待つ。

あとは『渋響』が渋温泉の無形文化財に指定されるのを待つばかりです。(意味不明)

金具屋かわら版 九代目への道


さて今週は京都から糸魚健一氏が東京に営業へやって来ました。
糸魚さん自身が主宰するshrine 怒濤のリリースの営業とプロモーション。

渋谷の某所にて久々に飲みました。
新潟の「水の音楽会」での話や
糸魚さんの福岡ツアーの話などなど。

いやーやっぱり愉快だわ。


翌日はしっかり営業とプロモ回り。
bounceとintoxicate、
Sound & recording magazine誌へ行って参りました。

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お約束の記念撮影する糸魚さん。

と言う訳で
法然院「電子音楽の夕べ」にもゲストで出ていただいた
polarMの最新作を引っさげて
shrine は怒濤のCDリリース中。

この先糸魚さんによると「30枚は予定している」
とのこと。(!)
凄いっす。
京都の電子音楽シーンの枢軸として動いていくことになるでしょう。
ほんと楽しみであります。



水の音楽会 レポ その2

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こんにちは、Coupieのyukkiです。

本番当日。朝起きて朝ごはんを食べて、温泉で身体をシャキっとさせる。
ホテルの方に行き、そこの露天風呂で音を楽しめるようにと、
音響の設置をしに行くちのことで付いて行きました。

なんだか凄い。。。
和製ノイシュバンシュタイン城。。。?

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中に入るとレッドカーペットがひかれて、そこに
巨大な菊の紋のステンドグラス。異空間だ。

露天風呂について早速タカハシさんが音響の設営。

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テストで音を出して、露天風呂からどう聞こえるか、
星さんと足湯しながらチェック(笑)

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「yukkiくん、あれがライン川ですよ(笑)」
と、星さん。思わず吹いてしまう。

しかしなんでこんなところにドイツなんだろうと。
地域作りの勉強をしに、この地域の人がドイツに研修しに行って、
ビールの作り方、ワインの作り方などを習得してきたという話をきいた。

お昼も過ぎて、cobiさん、いろのみ、Firoと現地に到着して、
ビアガーデンで音響のリハを始める。

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あたりも暗くなり始めていよいよ本番へ。

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地元の人達が来てくれて、
普段は使われていないビアガーデン(実は既に休業してしまっている)が、
こういう風に使われて、その中で地元で作られているものを味わい、
自分達がどういうものを持っているのかを
感じてもらえているようでとても嬉しかったし、
僕自身も、この地元石巻でそういう意識をもっとしっかり持って行こうと
思えたイベントでした。

映像チーム、音楽チーム、地元の人達、そしてそれを応援する人達が
同じ方向を向いたなぁと感じる、素敵な空間でした。

水の音楽会 レポ その1

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Coupieのyukkiです。

先日新潟県胎内市であった11月29日の
「Was Wasserkonzert 水の音楽会」に参加してきました。

前日入りだったので、28日にうちのお爺ちゃんの葬儀が終わってすぐに、
荷物をまとめて車に積み込む。
ちょっと慌てていたのか、機材を入れたトランクを
階段の上から落としてしまったり、ギターを忘れたり。。。

夕方の5時過ぎにようやく出発できましたが、
道はかなり混雑していて、宮城県の県境まではノロノロ運転が続きました。
山形に入ってからはすいすいと進んで、
結構あっという間に新潟県に入りました。

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何度か道に迷いましたが、
iPhoneのおかげで近くまで辿りつける。
近くまで来たところで星さんから電話。
近くまで来ているはず、、、という
ことを伝えると、



「ああ、了解。もう少し走るとドイツになるから直ぐ解ると思うよ。」

どういうことだろ??
と思いながら走ると、ドイツの風の建物がドーンと見えて直ぐにわかりました(笑)
その時はもう21時を過ぎていたのであたりは真っ暗。
星空が本当に綺麗ですでに開放されたような気持ちになりました。

PAチームのタカハシさんや、映像チーム東京食堂、MAJIOさん、
そして星さんと再会。

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会場のビアホールに入るとビックリ。
これは。。。「キレイ」だ(笑)
この日は簡単な打合せをした後に、

201111-02-35-f0042235_962785.jpg宿代わりにしている施設の温泉
(アルカリなヌルヌルのお湯、塩素と循環がちょっと残念)
に入って、地ビールをいただいた。



ここの本当にキレイなお水で作られたビールは本当に美味しかった。
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会場になった胎内高原ビール園。
対岸に新胎内温泉のある
ロイヤル胎内パークホテルがあります。






IMG_10521.JPGのサムネール画像こちら、ライン川。








IMG_10547.JPGのサムネール画像ほんとに結構ドイツです。














IMG_10527.JPGIMG_10528.JPGのサムネール画像

内部にはブルワリーと
工場見学コースがあります。






IMG_10526.JPG旧黒川村の畜産農家の方々がドイツに勉強に行き
こうした名産が出来たのですね。

突如と各地にあるワイナリーやブルワリーも
こうしたストーリーがあって作られた訳ですな。









こうして水の音楽会はスタートしました。。


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TAINAI_POPGUN_25.jpg「水の音楽会」に平行した
特産品のバイキングも大盛況。
のっぺや麩の味噌汁も美味しかったです。

ハムやソーセージ、バーベキューなども大人気。




IMG_10534.JPG吉田和夫胎内市長の市長挨拶は
Coupieが流れるようなバッキングで
予期せぬセッションに。
(といいつつ狙ってたのですが。。)




それにしてもあがってきた映像はほんとに素晴らしかった。
とても画像だけでは伝わらないと思いますが、
いずれyoutubeにでもアップしましょうかね。
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そしてブルワリーのインスタレーション。これも圧巻。



PENT5826.jpgPENT5859.jpgPENT5840.jpg










PENT5910.jpgそして「作品」の中で作業する若き工場長!







PENT5913.jpg光ってますね。









session.jpgそしてラストはFiro+いろのみ+Coupie
でセッション。

時には猛々しく、時には優しい
胎内川の流れをモチーフにした
胎内のためのセッションでした。




かくして、涼音堂の困難な一大プロジェクトであった
「水の音楽会 Das Wasserkonzert」も無事幕を閉じました。

ほんとにこんな素晴らしいビアホールがあることを
思い出してもらえたら幸いです。
これはホント、映像も近々アップしましょう。
みんなおつかれさまでした。。。

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