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渋響pH2.0無事終幕

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という訳で、渋響pH2.0も無事終幕しました。

今回はお客さんも100人ちょっとの規模でこじんまり
そのかわりクオリティはグレードアップ。
各部屋をインスタレーションにして、
お客さんが作品の中でまったりしてもらおうという試みにしたのでした。

今回は長野の情報誌「日和」のカフェが臨仙閣の中に。
お部屋がカフェになってたりします。
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今回秀逸だったのは熊谷まどかさん、平田はるかさんの
「櫻薫」。
お部屋で花見!
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しかも夜になると桜がライトアップされて、
お部屋で夜桜が楽しめるという。
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これはほんとうに素晴らしかった。

 
そして遊郭風のピンクの部屋「色観瀑」。
階段をのぼりきった2Fにあるのがこの部屋。
偶然にもここに「湯女追い太鼓」の掛け軸がかざってあって、びっくり。
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*渋温泉には「湯女追い太鼓」という、
幕末期の湯女追放に反抗した太鼓が伝わっていて
今も渋温泉の芸者さん達はこれをやるのだとか!!
これは何かあるなと。
ちなみに2日目ここで渋温泉の芸者さんのライヴをしました。
めくるめく異空間にどこからともなく三味線の音が。。
これがもうやばすぎ。

となりの「櫻薫」の部屋からもこのライヴが
ちんとんしゃんと聴こえて来て、
それはそれは何とも言えない雰囲気に包まれたのでありました。


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名物おばあちゃん松田れい子さんの紙芝居には
なんといろのみが音がつけました。
印象的だったのは楽しい紙芝居のラストが戦争の話だったこと。
「96年生きてきて今、
若い人に教えたいことは
戦争だけは肯定しちゃダメだということ」

れい子お婆ちゃんは英語もドイツ語も中国語も出来るのだが
それはご主人が満鉄で満州にいたからで、
戦前の何ともハイカラで国際色豊かな雰囲気を
彼女の人柄に見る気がします。

幸福な時代が戦争で引き裂かれ、
芝居がかった恐ろしげなプロパガンダの台詞に変わってゆく様が
紙芝居から伝わりました。

また、今回は渋温泉のマスコット「しぶざるくん」の
フィギュアがチケットがわりとなったのですが、
これは渋温泉の「お役目衆」である
十三世ひしや寅蔵こと徹さんが立体化(!)したものを
息子世代の青年部が量産(笑)したというしろもの。
これがそのドキュメント(笑)


そして金具屋の玄関前に集まり、
金具屋九代目自らの案内による金具屋館内ツアーを経て、
金具屋大宴会場でのそば打ちライヴ。 石臼で粉挽くところから皆でやりながら聴く
PsysExの重低音が蕎麦打ちとともに鳴り響く重炭酸土類泉ライヴ。
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第二部は郡司勇さんの超マニアック温泉トークからスタート。
 
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鳴子に引き続き、後ろ見ながらトークするシュールな光景が展開。
 

渋響のフィナーレは青年部の御柱祭木遣り唄。

多喜本の関さんが
昨年の渋響当日生まれた響花ちゃんを抱っこして唄ったのが
すごく、すごく感動的だった。
青年部プラス、響花ちゃん。

と、最後は響花ちゃんバースデイのサプライズ。
そしてまたもや渋響のつい7日前に生まれた
金具屋九代目の娘さん、さくらちゃんにも。
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いい写真だなあ。


上は96歳の松田れい子お婆ちゃんから
下は響花ちゃんまで
6世代、出演者年齢差95歳で電子音楽やるなんて
ありえないっす(笑)


ファースト渋響で生まれた響花ちゃんや
pH2で生まれたさくらちゃんが96歳になるのは2106年。
2106年の渋温泉で響花ちゃんたちは
曾孫世代にどんなことを伝えるんだろう。

*渋響pH:2.0の写真はここにもアップしてます
http://onsenchillout.com/shibukyo2/index.shtml





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