November 2010 Archives

鳴子温泉名湯堪能

| No Comments | No TrackBacks
さていよいよ来週末の開催となってまいりました
『鳴響pH:3.0』。

鳴子温泉といえばやっぱり素晴らしいお湯。
鳴子温泉の名湯を堪能すべく、
名湯といわれるお湯も紹介しましょう。

その1.滝之湯

鳴子温泉ははじめて!という方はもちろん
鳴子温泉は○度目、という方も
ここだけは入っておかねばならないのが
鳴子温泉のメインのお湯である「滝之湯」。
takinoyu+kokeshi.jpg
お湯自体が鳴子温泉神社から流れて来る
御神水ならぬ御神湯である「滝之湯」は大人150円。
鳴子温泉に宿泊する方は宿で入浴チケットをもらえます。

*喫茶店「たまごや」には昔の木の入浴券が飾ってあります

どんなお湯かは入ればわかります。
「やばい」としか言えない事必至。


■いちばんはじめの「鳴響」でイメージの決定打となったこの画ももちろん滝之湯。


その2.姥の湯旅館の4つの湯

鳴子温泉を訪れる人に、
「滝之湯には入ったけど、その次はどこに行けばいい?」
ときかれると地元の人がたいてい教えてくれるのが、
『鳴響pH:3.0』の会場でもある姥の湯旅館だったりします。

ここにはひとつの旅館の中に
乳白色の硫黄泉、
じんわりあったまる芒硝泉、
ふしぎな単純泉、
重炭酸土類泉の露天風呂と
4つの全く違ったお湯が湧いています。

当日映像作家majioによりインスタレーションが施される露天風呂
ubanoyu.jpg「旧姥の湯」(啼子の湯)は、
平安時代に頼朝に追われた源義経一行が立ち寄り、
亀若丸の産湯に使ったという伝説が残っています。

もちろん『鳴響pH:3.0』のチケットがあれば当日入り放題です!


昨年の東京食堂+radiofreedomによる映像音響インスタレーション「チルアウトの湯」


その3.東川原湯
higashi_kawarayu.jpg姥の湯旅館の隣に有るのが、東川原湯。
ここも湯治メイン学会や研究会で使われる文人好みの旅館です。
そしてここのお湯は姥の湯に似た硫黄泉(混浴)と芒硝泉が湧いています。
ここのお湯を鳴子のベストにあげる人も多し。
普段は日帰り入浴をやってないことも多いので、
ぜひこの機会に入ってみましょう。
ここも『鳴響』チケットで入れます。


その4.東多賀の湯

鳴子温泉屈指の名湯。                                  
higashitaga.jpg皮膚病に効くと評判で、
アトピーのお子さんの湯治も多いとか。

雪のように真っ白な硫黄泉は弱酸性。
さすがに肌触りも抜群の素晴らしいお湯です。

姥の湯の「こけし湯」とどっちが好みか比べてみるのも一興。


『鳴響pH:3.0』のお客様は特別に夜まで開けてくれるとのこと。

*22時くらいまではいけると思いますが、アバウトなので各自常識の範囲で。

その5.西多賀の湯

nishitaga.jpg東多賀の湯の隣には鳴子温泉でもここしかないような
不思議なエメラルドグリーンのお湯が湧いています。

硫黄泉は乳白色ですが、マイナスイオン成分が優越すると
エメラルドグリーンになるのだとか。
隣の東多賀の湯が弱酸性なのに、こちらはアルカリ性。
鳴子の奥深さが知れるお湯です。

独特の芳香も素晴らしい。









その6.登良家の湯

こんなところに意外な湯。
「登良家」といえば鳴子温泉街のおいしいお蕎麦屋さんのイメージが強く、
鳴子フリークにも意外と知られていない穴場です。

実はこんなところにこんなお湯を隠しているとは、
鳴子温泉はほんとにやばい!

お湯はこけし湯にも似た趣きのマイルドな硫黄泉。

ちなみに「たまごや」の宮本さんは鳴子温泉郷の中でもここのお湯が一番好き。
とススメてくれました。

いやホント、会場になるだけあって鳴子温泉は日本でも屈指の素晴らしい温泉地。
鳴子に精通した方が世の中には沢山いらっしゃいますので、
御参考下さい。
Over Flowや『鳴響』『渋響』でもおなじみの郡司さんのall aboutはすごすぎです。。。

郡司勇さんの鳴子レポートのページ (all about)
熊谷温泉
さて毎回『鳴響』の打ち合わせには皆で湯治に行きます。

今回はお世話になる宿の方々を一軒一軒廻って、
打ち合わせ。

『鳴響pH:3.0』のチケットでは会場の姥の湯旅館のほか、
東川原湯、東多賀の湯、西多賀旅館、登良家旅館の
5つの旅館の湯めぐりも出来ます。

普通は立ち寄り湯で1湯¥500くらいかかるので、
これだけでも相当おトクな訳です。

さらに今回は特別に各宿で特別料金の
宿泊付きチケットプラン(チケット付き宿泊プラン、か。)を考案していただきました。
*東川原湯だけすでに満室です。。

さて。鳴子温泉に打ち合わせに行くときに皆の拠点になるのが
温泉街の喫茶店の「たまごや」。
tamagoya.jpgのサムネール画像このマスターの宮本武さんこそが
『鳴響』を影で支える世話役の1人。

宮本さんは音楽好きのお菓子職人。
または菓子作りの才能を持つ音楽家。
お客さんいるのにいつしかギターを弾き出す不思議な店主。

何故かここに行くと必ず誰か彼か珈琲を飲んでいる。
ふしぎな喫茶店なのです。


*↑最初の鳴響の打ち合わせの時の写真。
サワサキさんもアラゲホンジの斎藤君も皆います。
ギター弾いてるのが宮本さん。何の店なんだここは(笑)


しかし、ここのシュークリームは美味しい。日本一美味しいと思ってすらいる。

シュークリームのことは以前クラブキングの
WEEKEND RESTAURANT」に書きましたので参照の事。
クラブキング「WEEKEND RESTAURANT」たまごやの記事

*ちなみに宮本さんのギターは「Over Flow pH:2.0」収録の
「tamagoya scape」という曲に収録されています。

x2_33f7c7c.jpgのサムネール画像続いて岡崎斉一さんとリッツさん夫妻を訪ね
岡崎斉の店へ。
残念ながらリッツさんは留守でしたが、
岡崎さんといろいろお話出来ました。

今回すごいのはこの手挽きろくろ!!
文化文政年間から明治の間作られたものとか。
「これ動くんですか」
「あー、うちのお爺さんの代まで使ってたやつだね」
てことは伝説のこけし職人・名工岡崎斉の使ってたもの!

去年と同じことやるのも何なので、ちょうど何かないかなと言ってたところでした。

「...これ、直してみよっか?」

えええーっ!


かくして、『鳴響』ではこの江戸時代の手挽きろくろ(!)でこけしセッションします。
やばすぎる。

x2_3387291.jpgのサムネール画像そして今回もう一店舗こけしセッションする会場が。
それが桜井こけし店!
アーティストにもファンの多い、桜井昭寛さんが
こけしセッションに参加することに!!

こちらでは東京食堂の金澤健二氏もセッションに加わり、
映像もその場でセッションするという、
空間をフルに生かしたものになる予定。
一体どんな音になるのでしょうか。



そしてちょうど鳴子峡の紅葉が綺麗だよ、
との情報を得て




皆で名勝・鳴子峡へ。

narugokyo.jpg
素晴らしい!

これは来る価値あるなー。


例年はもう今ごろ見頃真っ盛りなのですが
今年は2週間くらい遅いみたいです。

もしかしたら『鳴響pH:3.0』の頃には
燃えるような全開の鳴子峡が見られるかも!?

まちょっと微妙な時期ですが。。。。





『鳴響pH:3.0』公式サイト

『鳴響pH:3.0』チケットはこちらから予約受付中!


11/27(土)に開催予定の『鳴響pH:3.0』打ち合わせ湯治に
皆で鳴子温泉に行って来ました。

今回は鳴子の近く、宮城県加美町で
森繁哉さんの「伝統芸能の再生」の講演に合わせての打ち合わせ。

まずは栗駒山麓の佐藤民男さんのお宅へ。
佐藤民男さんますますお元気で、びっくり。
渋温泉の紙芝居のおばあちゃん松田れい子さんが96歳で出演した話しや
紙芝居の新作を作ったので来年もやりましょうと言ってた話をしたら、
びっくりして笑ってました。そりゃそうだなー。

「秋の村山」「大漁唄い込み」「外山節」
今回は3曲も唄ってくれることになりました。
すごい!

そして美術家の椎名勇仁さんとも合流して、
森さんの講演会場のある加美町へ。
「いや〜ど〜もど〜も」と現れる森さん。

「ほんと森さんて顔見るだけでなーんか幸せになれるんですよね。
魔力ですよね。なんなんすかねー」
とFiroさんご満悦(笑)

会場の中新田は、虎の奇祭で有名な町。
瀟酒な街並にギャラリーには作家さんの作品が並んでました。
森さん講演のテーマは「伝統芸能の再生」。

nakaniida.jpg山形県の古い神社に伝わる地域の能と祭りを分析、
伝統芸能が地域と絆を繋ぎあわせている機能を
森さんの実演を織り交ぜて見て行きました。
すごい。
この能は日本の能の古い型を残していると考えられている。注目すべきは地域の能の中では演者となる大人達だけでなく、子供や若者やお母さん達にも出番や役目があり、
すべての年齢層に違う役割が保証されていること。



旧正月に東北の地域の子供達に課せられる冬のイニシエーションの儀式も分析。
子供達はここに神様がいるということを媒介にして冬の祭りを受け入れる。
芸能も祭りも地域の神の存在があるから成立しているのだ。
こういう伝統を近代によって失った今、どう再生していくのか。という話。

森さんのテーマは「再生」なんだなあ。
無くなりそうなものを守ろう、というスタンスとはちょっと違って、
すでに消えてしまったものをどう再生するのか。
この差はわずかに見えてほんとうに大きいと思うのだ。


講演が終わった後は森さんと加美町の皆さんに挨拶。
「あ、じゃあ後で鳴子行きますから」
といいつつもう22時。後でって森さん本当に来るのかな〜

お店に駆け込んで土地のきのこや三陸の海の幸をしこたま買い込み
今夜の宿の姥の湯旅館の自炊部に移動。

大正時代の自炊棟のコンロで
かきときのこ対決の鍋を作り、
鍋を囲んで
森さんの講演のすごさを語り合った。

鍋が出来上がった頃、本当に森さん登場。

「おおっ、こりゃ本当に湯治だ(笑)」
と森さん妙に嬉しそう。

かくして自炊部の鍋を囲んで、
森繁哉さん、椎名勇仁さんも交えて
恐ろしくディープな話を語りあったのでした。

この日の何がディープだったかと言って、
集った人が皆現代アートは失敗だった、
というところから出発しているということだ(笑)



作品を見せるというよりも、
こういう「場」を作っていく事が面白い展開につながるのではないか。

そんなところから森さんの今年のパフォーマンスのアイディアを固める。
今年は白装束を着て、
その衣装が汚れて行く様子を見せて行きたい、
ということに。


さらに「こけし」をもうひとつのテーマにして、
こけしの原木を担ぎ、
鳴子温泉のあちこちを練り歩くというものになりそう。

音楽はCoupieが担当。

さらに。
鳴子こけし職人の岡崎斉一さんに、
こけしの絵の具で森さんの衣装にこけしの色をつけてもらうアイディアも。

実現したらかなりすごいものになりそうです。
コースはあえて未公開。
捜さなければ見つける事は出来ない。
どうなることやら、乞うご期待。

森さんが帰った後、皆で深夜の湯会議。(笑)
鳴子の夜はディープに更けて行く。
1612538100_168.jpg


鳴響pH:3.0 http://www.onsenchillout.com/narukyo3



Categories

  • news
  • system

About this Archive

This page is an archive of entries from November 2010 listed from newest to oldest.

October 2010 is the previous archive.

December 2010 is the next archive.

Find recent content on the main index or look in the archives to find all content.