
涼音堂茶舖の次なるトライアルは、地方に残る「負の遺産」と呼ばれてしまっている温泉リゾートに、
当時の建設思想とは全く違う角度から光をあてるという試み。
合田純人さんと森繁哉さんの「温泉からの思考」を受けて、
80年代のリゾート化された温泉という困難にひとつキーがあるなと思っていました。
「温泉からの思考」の中で、森繁哉さんが合田純人さんに
リゾート開発の時代にさかんに各地域でドイツ詣でと呼ばれる現象が起き、
「なぜドイツだったのか」と問いかける場面が出て来ます。
押し寄せるリゾート資本に地域がどう立ち向かって行くかの局面に、
ドイツの保養地づくり地域づくりの考え方に範をとろうと、
ドイツに研修に行った人々の奮闘があった訳です。
当時の湯布院温泉の青年団、若き日の中谷氏らが地域づくりを学びにドイツに行き、
「地域づくりは100年かかるが、その覚悟はあるのか」と問われる話がありましたね。
各地に残るドイツ風のワイナリーやクアハウスはその名残でもあったり。
胎内高原リゾートに胎内川をライン河畔に見立てたお城が建っています(笑)。
確かに「負の遺産」だけど、これもひとつのストーリーだよなあ。。と思った訳です。
そして下見に行って驚いたのは、その涌き水のきれいなこと。
新潟は日本でも屈指の水が良い地域として知られていますが、
その新潟の中でも山形寄りの飯豊山系から湧く水は県内でもさらにいい水が湧く地域なのだとか。
新潟でいちばんきれいな水が湧くということは、日本でいちばんきれいな水が湧くということで。
きれいな水があるからこそワイナリーやブルワリーが出来、
おいしいお米や笹だんごが出来るのもそうですよね。
そんな日本でいちばんきれいな水が湧く地域のひとつである新潟県胎内。
胎内高原リゾートで10/29(土)から開催されるTAINAI KIREI FESTA 2011にて、
涼音堂茶舖はそのきれいな水にフォーカスした「水の音楽会」を開催します。
会場は胎内高原ビアホール。
■胎内高原に湧く水で作られた胎内高原ビールのブルワリーにて、当時のドイツ地域に学んだ人々を思いながら、電子音楽とめくるめくインスタレーションと土地のビュッフェを堪能。
映像はご存知東京食堂とmajio、奏でるはいろのみ・Firo・そしてCoupie。
■川向の胎内温泉ロイヤル胎内パークホテルの露天風呂につかりながらも音楽を堪能出来ます。
■地元のお母さん達による旬の食材やコシヒカリ100%米粉メニューなど地域特産バイキングと、
このあたりが発祥のひとつといわれる笹だんごワークショップも堪能。山の中で堪能する水の音楽会。
もちろん胎内高原ビールも飲めますよ!!
「水の音楽会」Das Wasserkonzert
2011年10/29(土)新潟県胎内温泉/胎内高原ビール園
ロイヤル胎内パークホテル
■当日券(バイキング付き)¥3,000
17:00 OPEN/START
Live:いろのみ
Coupie
Firo
映像インスタレーション:
東京食堂 majio
同時開催:地元のお母さん達によるバイキング+笹だんごワークショップ
主催:NPOもっと胎内応援隊・胎内市
TAINAI KIREI FESTA 2011